2012/06/10

日本刀職人(刀鍛冶)の魅力のアレコレ


日本の職人。いや、匠と言うべきか。
つい先日日本の職人(匠)についての特集をテレビで見た。


様々なジャンルで職人と呼ばれる方々はいるが、日本古来から受け継がれる伝統を引き継いでいる職人は、職人と呼ばれるなかでもさらにスペシャリストなのではないかと思う。

例えば刀鍛冶。
日本刀はもはや芸術の世界と世間では言われるようになった。
私は別に刀マニアではないが、日本刀は確かに美しいと思う。
時代的に刀は必要とされるものではないが、芸術というジャンルで存在している。
いくら技術が進歩しようが、職人の技術がないと、日本刀は完成できないらしい。



youtubeに動画がアップロードされているが、この動画を見ると日本刀づくりは非常に細かい作業だ。
というか、このような作業を古来の人々は日常的に行っていたかを思うと、古来の人の技術は恐ろしいものだと思う。

当然当時は、日本刀づくりのマニュアルなんてものは存在しない。
長い年月、Try&Errorを繰り返してきた賜物だろう。

初めて知ったことだが、日本刀を作るためには、様々な工程の職人も存在しているということ。

  • 鉱山師 - 鉱物を掘り出す
  • 鉄穴師(かんなじ) - 砂鉄を採集し砂と分ける
  • タタラ師 - たたら吹きの一種たたら製鉄し砂鉄を溶かす
  • 山子 - 炉の火のための炭を焼く
  • 刀鍛冶 - 鉄を製品に加工する(ここでは、鉄の塊を鍛造し日本刀にする)
  • 彫師 - 刀に梵字や装飾図を彫る[5]
  • 鞘師 - 刀にあわせて、鞘を作る
  • 研師 - できあがった刀を研ぐ

魅力ある、確かな業物を作るためには、素材も重要。
その素材を活かす職人が存在していることで、魅力ある日本刀が生まれる。
これはマニアでなくとも魅力に感じる要素だろう。

また、ついつい知りたくもなってしまう「名刀」という存在。
日本古来より伝わる名刀はいくつかあるが、改めて調べてみると数に驚かされた。
数多くあるので、平安時代から慶長期までのものを紹介する(wikiより)

■平安時代~慶長期(古刀期)


  • 安綱 - 童子切安綱が著名。
  • 宗近 - 三日月宗近が著名。
  • 吉光 - 粟田口吉光。短刀の名手。
  • 来国俊 - 歌舞伎で有名
  • 一文字派 - 則宗は「菊一文字」の名で沖田総司の愛刀と一般に知られる。
  • 正宗 - 相州伝の確立者。沸出来(にえでき)の美を追求した。
  • 長光 - 備前長船派の著名刀工 。
  • 左文字 - 「左」と銘を切り、短刀の名人。
  • 信国 - 南北朝時代から江戸時代を通して信国派として幕末に至るまで綿々と続いた名門。
  • 祐定 - 備前長船派の刀工。戦国時代に活躍。末古刀(すえことう)の代表刀工。
  • 兼定(2代) - 通称ノサダ。「千両兼定」で有名。土方歳三の愛刀として一般に知られる。
  • 兼元 - 「関の三本杉」。2代目は孫六兼元と呼ばれる。
  • 村正 - 徳川家代々に祟った「妖刀」伝説が有名。
  • 同田貫 - 時代劇、劇画で有名な「子連れ狼」で知られる。


正宗・村正等はよくゲームでも登場する作品だ。
特に村正なんかは、妖刀と言われている位、様々な背景がある。
この刀にまつわる背景もマニアが喜ぶネタだろう。

職人の世界。
体験してみないとわからないだろうが、一度でいいから日本刀を作ってみたいと、こちらも勝手に思った次第です。
最後に落としどころがなくて失礼します・・。

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