
行ったのはベトナム・カンボジア。
当時初の海外旅行だったということもあり、楽しみな反面、不安もあった。
右を向いても外国人。
左を向いても外国人。
海外なので、当たり前の話だが、それくらい違和感があったのだ。
地球の歩き方を片手に一人で10日間の旅行。
片言の英語が痛々しいが、何とか10日間一人で楽しめた。
道を歩けば、現地の人から話しかけられ、店に行けばやたら高い金額をふっかけられ。
精神的にタフになった10日間だった。
ベトナムで組んだ、メコンデルタツアーで出会った日本人の話。
彼は当時25歳だったのだが、数年勤めた会社を辞めて海外旅行に1人でやってきたとのこと。
彼は日本を出発し、最初にタイに行った。
街を一通り徘徊し、ホテルに到着。
本場のタイ料理を満喫し、軽く飲みに行こうとバーまで。
世界中のバックパッカーが集まるストリートでお酒を飲んでいたら、自称オーストラリア人という数人から声を掛けられ一緒に飲むことになったのだそう。

彼らが注文し、出てきた料理はそれはそれは美味で、日本では食べたことがないものだったそうだ。
自称オーストラリア人から、
「この食べ物は、こうやって食べるんだよ!」
と親切に食べさせてくれたのだそう。
それから意識を失い、気が付いたら朝方だったそうだ。
彼は睡眠薬強盗に出会ってしまったそうだ。
幸い命に別状はなかったのだが、パスポートと現金10万円が無くなっていたそうだ。
・・・・と、こんなことも海外では待ち受けている。
こんな目には味わいたくはないが、平和ボケした日本では味わえない魅力が海外にはある。
そんなスリルを久々に味わってみたい。

私も変なおじさんに家まで連れて行かれたが、次の海外旅行では知らない人についていくのはよしておこう。