
大学時代まで陸上競技をやってきた私の課題だ。
今の私はスポーツはたしなむ程度だが、大学時代のことを振り返り、どのようなトレーニング、習慣だったのかを振り返りがてら纏めてみることにする。
1.自分の癖を見抜く
私は110MHを専門種目としていたのだが、110MHは個人の癖が出やすい種目でもある。障害物の無い100mの選手がそのまま110mhをやったら、記録が早いわけではない。私は、100m11秒前半ぐらいだったが、それでも13秒台で走ることが出来た。
私は、100m走はコンプレックスになるくらい遅かった(陸上競技をやっている中での話)。私の周りには、10秒台で走る選手がバンバンいた。しかし、ハードルを置くと、100mを10秒台で走る選手よりも速く走ることが出来た。
私は細かい技術を、ほかの選手よりも長い時間をかけて練習をした。ハードルを越えている間の腕の振りや、着地した時の次の動作等。110mhは110mの中にハードルが10台設置している。
1台超える時間を0.01秒早くなれば、0.1秒記録が短縮する。ハードルを飛び越えている間の時間を極力短くできれば、その分タイムは短縮する。細かい動きを突き詰めた結果、100mでは到底敵わない相手にも勝つことが出来た。
2.一流選手の動きと何度も比較する
当時は、今よりもデジタルが普及していたわけではないが、大学にはビデオカメラが数台あったので、毎日の練習や試合等で、自分よりも早い選手と走ることがあった場合には、必ずと言っていいほど、風景をビデオにおさめていた。そして、そのビデオをストップウォッチ片手にメモを取りながら1歩1歩のタイムの違いについてや、動作の違いを研究した。
特に意識をしたのは、着地から1歩目のタイム。一流選手ともなると、踏切と着地間は当然速い。そして、着地-1歩目間がやたらと速い。通常の選手と一流選手の違いは、着地後の1歩目で差が開く傾向がある。大学時代にその数値を比較したが、細かい数値は失念してしまったため、書くことが出来ないが、着地後-1歩目のタイムを短縮させる練習を積んだ結果、劇的に記録が伸びたことがあった。スムーズに着地から1歩目に移行するために、技術練習を徹底的に練習した記憶がある。
3.技術練習を徹底的に行う
私は技術練習に特に時間を割いていた。基本動作を完璧にこなしてこと思っていたからだ。基本動作が自分のイメージとビデオで撮影したものと相違があると、速い動きをしたときに動作がバラバラになってしまう。それを回避するために、徹底的に同じ動きを繰り返し練習をした。
基本動作をすぐにやったからといって、すぐに試合でその動きが出せるわけではない。
だから、地道に何度も同じ動きを繰り返し練習をすることで、試合でも基本動作と同じような動作ができるようになるのだ。
約10年前を振り返ってみると、学生なりに一生懸命地道にやっていたんだなと思う。そして、大学時代に培ったものが確実に生きているんだなとも思う。社会人でも小さなことの積み重ねや、基本的なことの繰り返しで日々成長していく。2段3段飛ばしはないのだ。
日々の積み重ねや、自分に不足しているスキルが何なのかに気づけるかどうかがポイントだ。
まだまだ終わりの見えない社会人生活。一つ一つ踏みしめながら進んでいこう。