2012/03/28

ソーシャルメディア炎上事件簿


日経デジタルマーケティングの記者さんが書いた本。
2011年8月発売。

ソーシャルメディア業界で働いている私にとっては、押さえておきたい内容がいくつか書かれていたので、非常に参考になった。
私が参考になったところとしては、



1.2005年の大手企業のブログやコミュニティ閉鎖等の過去の情報が掲載
2005年のソニーウォークマン体験日記3日で閉鎖された詳細や、ドコモのmixi公式コミュニティのプッシュトークコミュニティが数日で閉鎖された等のキャンペーンの詳細や、炎上の経緯が纏められており、当時の炎上事件の振り返りや経緯が頭の中で整理された。

2.炎上で誹謗中傷から一転、高評価に繋がった事例が掲載
ドミノピザの不衛生動画で危機を迎えたドミノピザのCEOが取った手段や、炎上がきっかけで顧客の声を聴く道を選んだ。
これまでの伝統を炎上をきっかけに大々的な改革につなげていったプロセスが非常に参考になった。

3.炎上に対する対応は迅速に行うこと。
この本に書いてある事例のなかで、炎上が一転、評価に繋がった理由の一つは、謝罪のスピード。
TwitterでUCCのキャンペーン告知botが炎上した際、UCCは炎上から3時間後には、コーポレートサイトに謝罪リリースを出した。
謝罪リリースを掲載することで、今度は評価に繋がった。
やはり見ているユーザーは見ているということだろうか。

炎上事件簿というタイトルどおり、様々な事例が掲載されているので、読み応えが内容だった。
読み終わった感想としては、ソーシャルメディアの良し悪しを理解することは重要だと思った。

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