石ころをダイヤに変える「キュレーションの力」を読んだ。
今何かと話題のキュレーション。
キュレーションとは、美術館や博物館で企画や展示を担当する専門職のキュレーターに由来するもの。
いわゆる、既存の作品や資料の意味や価値を問い直し、コンテンツを選択して絞込み、それらを結び付けて新しい意味や価値を生み出すことのこと。
※本より抜粋
ネットが普及し、消費者自らが情報発信が出来るようになった昨今、当然ながらコンテンツ量は物凄い数になっている。
特に私も思うのだが、メディアが乱立し、何を信用していいのかさえ、不明瞭になってきている。
・国内の主要メディア。
・国内のαブロガー。
・国内だけではなく、海外の情報。
そうしたときに、誰の?何を?というのが重要になってきていると思う。
情報の価値は下がっているのではないかとも思ってしまう。
石ころをダイヤに変える「キュレーションの力」では、キュレーションの行われ方などがわかりやすく書いている。
■キュレーションの行われ方
1.既存の意味の問い直し
2.要素の選択・絞込み・結びつけ
3.新しい意味・文脈・価値の生成
例えばスティーブ・ジョブズは天才的なキュレーターであると、本書では書かれている。
iPhoneの開発前のコンセプトとして
・既存の過剰な機能を省く
↓
・キーになるいくつかの機能を残す
↓
・その機能をはるかにベターにする
そうやって生まれたのがiPhoneと言うことだ。
確かに、iPhoneには無駄がない。
しかし、電話・インターネット等、必要最低限使うものを残し、さらに発展している。
イノベーションは編集から生まれると、この本では取り上げているが、まさしくそのとおりだと思った。
これも石ころをダイヤに変える「キュレーションの力」に書いてあったのだが、現代の日本人の傾向として
・多いこと = 安心
・多くないこと = 不安
この心理状態がガラパゴス化に発展したものではないか。
私もそうだが、あればいつか役に立つはず!というように思っても、結局使わないことが多い。
と言うかまったく使わないことも多い。
そうしたとき、革新的なツールやプロダクトが発売されたときに、不安と同時に期待感が湧き出る。
キュレーターが登場することによって、新しいプロダクトが生まれてくると信じてみるのも面白いかもしれない。
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